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国家知識産権局、PCT活用支援を強化

by:国家知識産権網Posted:2011-08-14
 より多くの国内企業が国外で特許を出願するようになった。これに伴い、中国のPCT出願件数は右肩上がりが続いている。一方、PCT国際出願制度について理解が不足している人も多くいる。こうした状況の改善に向け、国家知識産権局専利局の初審とフロー管理部が一連の措置を講じて、PCT活用支援の強化に取り組んでいる。
  PCT関連知識の普及を強化するために、初審とフロー管理部は世界知的所有権機関(WIPO)と提携して研修クラスを共催するほか、国内各地で研修育成コースを独自に実施し、効果を上げている。同部はまた、PCT出願制度のコースウェアを作成し、ユーザーが自由にPCTの知識を勉強できるようにオンラインで提供している。
 一般の人々向けの啓蒙?普及を強化するとともに、同部は▽代理機構を対象とする育成?訓練、▽相談窓口の整備、▽PCT関連の最新情報の翻訳?提供――などにも取り組んでいる。さらに、ユーザーにより便利で優良なサービスを提供するのを狙い、新しい審査システムの導入で審査のフローをさらに改善し、中間書類のオンライン提出、支払い手段の利便化を実現するなどの目標が掲げられている。
 世界知的所有権機関の統計によると、中国のPCT国際出願は2010年に12千件を超え、世界で4番目に多い国となっている。中国の国内段階に移行したPCT出願は年平均で10%増加し、2010年に5万件以上に達した。