上海市浦東新区は知的財産権サービスシステムの健全化や行政?司法両立の保護モデルの整備を目指し、知的財産権司法鑑定センター設立の準備作業を進めてきたが、このほど、市司法局により設立が認められた。これから鑑定業務が本格展開されることとなる。
業務範囲は知的財産権とコンピューターの2分野。鑑定実務、専門家派遣、要員研修などにおいて上海市科学技術諮詢サービスセンターと全面的に提携する方針となっている。類似技術か否か、ノーハウが技術要件となるか否かなどに関する認定のほか、技術契約の締結、履行における技術、基準上の問題やコンピューターのセキュリティー脅威について鑑定が行われる。また、商標や著作権などをめぐる知的財産権訴訟のかかわった技術紛争の鑑定も受け付けられるという。
鑑定センターの設立により、関連当局が提携して知的財産権関連の侵害行為、犯罪を摘発する体制の確立と、浦東新区の知的財産権保護の更なる進展につながることも期待される。(国家知識産権局 2011年8月3日)